こんにちは、ささめ丸です。
おまけ(ステッカー)欲しさに初日に見にいってきました~^^
感想をば。
(ゆっくり書いていったら1週間経ってしまった……)
1.はじめに
ざっくり言うと、話の構造は面白く映像も素敵と感じる箇所は多々あったが、どうしても「おそ松さんノリ」が肌に合わずしんどかった、という感想になりました。
「おそ松さん」は見たことはないのでもしかしたら「おそ松さんノリ」ではないのかもしれないですが、実写化が決まってすぐの頃はおそ松さんファンから「凄い下品だけど大丈夫?」とか「ケツ出したりするけど大丈夫?」などと心配の声が上がっていた記憶があるので、おそ松さんノリという受け止め方をしておきます。
2.話の構造・構成について
1)全体
物語の中で物語を好きに展開するという明晰夢感のある構造はとても面白いなと思いました。色々なジャンルの物語があったので、特に画面の雰囲気(フィルター?)にそれぞれのジャンルらしさが分かって面白かったです。
ただ、実写連呼で第4の壁を乗り越えるのであれば、どうせ「アイドル映画」なので画面の向こう(こちら)に向かってファンサでもすれば面白かったのにと思いました。いや別にファンサしてほしい訳ではないですけど。実写化は認識できるのに観客は認識できない(しない)んだな~と思っただけです。
まあ画面にいること自体がファンサみたいなところはありますけどね。
2)それぞれの物語について
①青春系物語(おそ松、チョロ松、エンド)
「流石金かかってるな~」という感想でした(下衆の感想)。
地のドラマは結構真面目にやっていて(だからこそコメディが面白くなるのですけれど)、ファンは嬉しいだろうな~と思いました。あと相手の俳優さん(ハルさん役)もすごくきちんとした俳優さんで(知らんけど)良かったです。
向井(おそ松役)は元々演技班なのかなという印象だったのですが、真面目な演技をやったら普通に馴染むのでは?と思います。恋愛ものは私が苦手なのでそれ以外だったら見てみたいなと思います。特捜9が楽しみですね。
目黒(チョロ松役)も面白くて良かったです。「消えた初恋」は2話で脱落したのですけれど、目黒もこういったコメディ系の演技仕事やってくれたらいいな~と思います。「職業イケメン」パートは良いファンサになったのではないでしょうか。個人的に決め台詞のコント感面白くて好きです。
これは好みの話になりますが、目黒のビジュアルが「あ~みんなこういう感じが好きなのね~」と遠いところから見ていた身としては今回のホスト衣装で何となく良さが分かった気がします。以前「教場2」でモンチッチになった時にもテクノカットよりいいやんと感じたので、目黒は前髪有の方が好きなのかなと思います。まあ特に好きではないんですけど(笑)
忍成さんは(ビジュアルが)好きなので画面に出てきて嬉しかったです。好きという割りに忍成なのか成宮なのか分からなくなるパートを1回挟んでしまうんですけどね。これは余談ですね。
渡辺(エンド役)は渡辺でしたね。前情報として渡辺が演技仕事が好きじゃないことと監督から「演技を好きになってほしい」と言われたことを知っていると、映画の中で1番手をかけてもらったように感じてしまいますね。「渡辺感」が良い作用をもたらしているように感じました。あとこれはTwitterで時々観測するのですが、渡辺は外見だけで言えば演技仕事向きという意見。まさにそうだなと思いました。割と(フィクションの中なら)どこにでも居そう。
②洋画系物語(カラ松、ピリオド)
若干共感性羞恥を感じました。が、アクションがたくさんあって良かったです。岩本さんファンと舘さんファン(主語がでかい)をよく分かっているファンサだなと思います。舘さんファンの私としてはピリオドに肩入れしてしまうので、「希望を胸に」のシーンではいい感じにイライラさせられましたが(笑)
岩本さん(カラ松役)の演技は、う~ん演技だな~という感じでした。カラ松というキャラクターをよく知らないのですが、キザな感じであればあれで合っているのでしょうか? 分からん。でも「希望を胸に」シーンの演技は自然?で好きです。
舘さん(ピリオド役)は推しなので好きとしか言えないですね。ほとんどリーゼントか…と思わないでもない。演技に関して言えばアクションもコメディも楽しそうで何より🤗といった感じです。全速前進、全力で笑いに振り切った舘さんが大好きです(突然の告白)。コメディ系は見ていて恥ずかしくなってしまう危険もありますが、全力で楽しむ舘さんが好きなので、コメディ系の演技(もはやコント番組でも可)の機会があればいいですね。でも本音を言えば本人がやりたいと言っている時代物とか、現代であればアクション、サスペンス(犯罪もの)、職業系(警察とか、消防とか、救助とか……)とかをやってほしいです……
③デスゲーム系物語(一松、トド松、クローズ)
劇中劇の中で一番雑では?と感じました。なんだかパロディが雑…という感想しか出てこないです。
深澤さん(一松役)の演技は特に引っかかることもなかったので自然なんじゃないですか?という感想まで雑。
ラウール(トド松役)はこういう振り切った演技の方がいいよ、と思いますね。ハニーレモンソーダは予告の時点でだいぶダメだったのですが(胸キュン系アレルギーです)、胸キュン系とか、以蔵(滝沢歌舞伎)みたいなカッコつけクール系よりも活き活きしていると感じました。まあラウールファンがどちらを求めるかっていったらカッコいい方だとは思いますが……
阿部(クローズ役)は演技が下手だ。何を話しても「阿部が演技をしている」という印象しか持てません。学芸会みたい…… なんでなんだろう、「演技をするぞ!」って意気込んじゃうのかな…… 安兵衛(滝沢歌舞伎)は舞台演技だからそこまでおかしな印象は持たなかったけどなあ。でもラジオとかでちょっとしたキュン台詞言う時もこんな感じか。でもまあ、適材適所という言葉もありますしね、得意なジャンルで頑張っていってね、といった感想。
あと関西弁ですが、練習しない似非関西弁の方が胡散臭さが出て良いのではという意図なのは知っていますが、似非過ぎる…… 多分ですけど、阿部は練習しても似非関西弁だと思うので(決めつけ)、多少練習した方が良かったんじゃないかな…と思います。
④七人の侍系物語(十四松)
突然の白黒で良い驚きでした。その白黒も物語終盤で意味を持つ白黒で、うまいなと感じます。ただ、出番が少ない…?と思うので佐久間ファンは大丈夫だったかなといらん心配をしてしまいました。
ところで七人の侍系と言っていますけど合ってます? 何となくで言ってしまっているけど大丈夫かなあ。
3)終盤の物語について
それぞれの物語が謎の集合をし始めたのは面白いかなと思います。無理やり合流させている感が面白かったです。
ただ、これは良くない感想かなと思いますが、ジョーカーの雑パロディは「おや……」と思ってしまいました。今まで散々雑パロディを見てきたのに、ここに来て「おや」と思うのは、まあ自分が見てきたものを雑に扱われるとちょっとムカつくということなんでしょうね。ということは、今まで見てきた雑パロディもちょっとムカついた人はいたのかな、という気づきを得ることができました。それにしてもあの雑パロディはちょっとムカつく。
さてアプリコッツ本社シーン。自分たちで物語の要素を好きに変えられるという点を大いに利用した展開は面白さがありました。そして笑いに振り切った舘さんが好き(同じことを二度言う)。また、ここに来て「やっぱり主役はおそ松さんなんだね」という安心感もありました。
物語終わらせ師の面々は最終的に「これでいい……」みたいなことを言って「俺たちが終わらせアシストしましたよ」感を出していましたけどほんとか?おい?という印象。そして渡辺は原状復帰したのに阿部はマシンのままかいという疑問点。まあ終わり良ければ総て良しですね。多分。
3.ここがつらかったヨ!おそ松さん
・イヤミ
元のアニメを全く知らないで見に行ったので、イヤミの扱われ方に驚いてしまいました。バイオレンス過ぎる…… 普段アメコミ映画とか、モータルコンバットとか、とてもバイオレンスな映画を見ている身ですが、そういうのとは系統の違うバイオレンスなんですよね。「雑な扱い」の表現としての殴られたり、刺されたり、踏みつけられたりする場面は、シンプルにしんどかったです。
・トト子ちゃんの声
高橋ひかるちゃんはとても好きなんです。でも映画館の音響では私には強すぎた…… そもそも映画館の音響がでかくてつらいだけなんですけど。ルンルンボイスもガラ悪いボイスもつらかった……
・裸芸
冒頭の向井康二のやつはまだいいんですよ。まあだいぶキツイ下ネタでしたけど。本当に。私が「う~ん」と思ったのは栗原類のやつです。おやSnow Manを全裸にするのはさすがにできないから外部の俳優にやらせたか?という下衆の勘繰りをしてしまいました。いや、お話の流れ的にとても意味のある全裸(意味のある全裸ってなんだ)でしたけれど、「う~ん」となってしまいました。
いや、「まったく外見の似ていないアイドルを6つ子役に起用して衣装とかつらで6つ子ということにしている」という無理やりさをお話の中で回収してしまうのは本当に面白いと思うのですけれど……
・ハタ坊
これもシンプルにダメでした。イヤミの扱われ方と同じようなダメさでした。なんというか、あんまりバシッと言いたくはないですけれど、知的な部分を嫌な感じに笑いものにしている感(笑えませんけど)があってつらく感じました。
4.おわりに
ここに来てブログの構成を間違えたと気づきました。なんでつらいことを最後にもってきてしまったんだ。
ということで映画で良かった点。桜田ひよりちゃんがかわいかったです!
全体としてはお金がかかってる感もあったし、Snow Manの個人個人が輝いた映画だと思います。非常に手厚い待遇、ありがたいです。苦手な要素も多々ありましたが、全体として、構成とかも凄い面白い映画だと思いました。ということで総合評価は「できればコケてくれ!」という映画でした!(冗談)(半分本気)
できたら、できたら違うジャンルでここまで手厚い待遇を受けてほしかった……(強欲なオタク)
と、いうことで、今回はここまでとします!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
ささめ丸でした!