こんにちは、ささめ丸です。
「まだSANEMORIを引っ張るのか!?」と言われるかもしれませんが、引っ張ります(笑)
それくらいここ最近のささめ丸の心を占めているので仕方ないですね😆
ということで、本日はSANEMORIの全体的な感想をば。
13,000字を超えたので目次を設置しておきます😅
1.話の流れに沿った感想など
プロローグ 越中俱利迦羅峠の場
やっぱりいっちばん最初に宮舘がどんっ!と出てくるのは心躍りましたね!
2月9日のラジオを聞いて書き加えますが、第一声の「我こそは!」が裏返らないか、ちゃんと言えるか心配している舘さんかわいいですね🥰
四天王が寄ってたかって「大将ともあろうお方が~」と詰め寄る台詞が楽しくて好きです。
俣野五郎景久との一騎打ちを初めとした殺陣の数々は「大変そうだな~」という気持ちで見ていましたが(笑)これは私の感性の問題ですね(笑)
「取るに足らない(?)木曽の山猿~」の台詞も好きです。
好きなわりにうろ覚えですが(笑)
聞きも及ばぬ? う~ん思い出せない……。
序幕 第一場 都白河義賢館の場
これは千穐楽からだいぶ経って思い至ったのですが、よくよく考えてみると腰元4人は振袖で眉もあるので若い女性たちだったのだな~と気づきました。
う~ん、女形の難しいところ?なのかな。
「女性役」であることはそういうものだと思って受け止めていたのですが、年齢までは思い及びませんでした。
若い女性と言われて納得できるのは1人くらい(柵)かな?と思います。
もう少し若い俳優を充てたりはしないんですかね?
まあそこら辺の空気感は分かりませんが。
さて九郎助親子の登場です。
腰元が状況説明(「かわゆらしき子供連れ」などと話す)してから出てくるので、「もうし もうし」と言ってから登場まで結構あるのですね。
九郎助は割と遠くから大声出してたんだな、という気づき。
そして思い出すとやっぱりかわいい柵の困り眉。
場面は展開し葵上登場。
これは単に時代の違いですが、品位の高い人が「女子共(おなごども)」と言うのが現代の私の感覚からするとアンバランスで面白く感じました。
家来は「女(にょ)の者」と言っておりました?
そして義賢登場。
イヤホンガイドでは紫の鉢巻きについて病鉢巻と解説していましたが、時間を進めると出産後の葵御前も同じような鉢巻きをしていましたね?
どういうことだろうと不思議に思ったのですが、歌舞伎美人のコラムページに以下の記載が。
病鉢巻は抗炎症・解毒・解熱の薬効があるといわれるムラサキの根で染められています。また、紫色は高貴な色で悪いものを寄せ付けない色と考えられていました。このように、病鉢巻は薬草と「おまじない」的な効果を狙ったものであったようですが、頭痛を抑えるためにこめかみに梅干を貼って、さらに鉢巻で頭を巻いて圧迫した、などという説もあります。
第六回 病鉢巻の憂いと色気 ~歌舞伎の中の「病人」たち|歌舞伎美人
ここでも妊婦・産褥婦についての言及はありませんが、まあ抗炎症・解毒・解熱・悪いものを寄せ付けないおまじないと来たら妊婦・産褥婦にも必要でしょう!という理解に納めておきます。
さて閑話休題。
義賢と九郎助親子の会話が続きますが、折平が多田蔵人行綱であることの理解早いな(笑)と思いました。
いや、そこは一回信じられないターンがあったか。
現代を生きるささめ丸の感覚からすると、夫が源氏方であることを聞いて、すぐに「私も源氏方」と背負い込める小まんと九郎助凄いな~と思います。
いやそういう(お家が身の振り方の基本な?)時代って凄いな~とただただ感覚の分断を感じるのみです。
留意しておくと「共感できない」はイコール「無理!」じゃないですからね?
自分(の感覚)との違いをただただ感じることも一つの鑑賞態度だと思っています。
そうだ小まんが義賢にお水を飲ませてあげるシーンを双眼鏡で何回か見たのですが、義賢は手の先まで割と真っ白なままで、小まんは結構肌の色が出てきていたので、手を繋いでいたところは色のコントラストがグッときました。
ただ、義賢の唐突(では全然ないんだけど!)な水自慢はちょっと面白かったです。
そうかい良かったね、の気持ち(笑)
もうふるさとのお水は飲めないね!(突然な性悪台詞)
そして平家方の討ち入り。
行綱も出ないし、ここら辺は(事前学習したあらすじと比較して)ポンポン進むな~とは思いましたが、休憩抜いて2時間30分、この位の取捨選択がちょうどよかったですね。
いや実はブログを書くにあたって、一瞬前回(ABKAI)のSANEMORIを鑑賞した方のブログを読みかけたのですが、悲しい性分、自分の記憶が薄れてしまうのを恐れて読めなかったのです。
が、少し読んだところでは前回は多田蔵人行綱は出ていたっぽいし、なんなら白旗を授けられる場面もあったっぽいので、前回と今回の違いも気になってしまうのであります。
う~ん、気軽に過去を参照できないのはナマモノである舞台作品の辛いところですね。
さて今回のSANEMORIに戻りましょう。
所作、というと歌舞伎の所作をもとに見られてしまうかもしれないので憚られるのですが、葵御前を抱く義賢の動作は美しかったですね(とか言って葵御前を抱いたときなのか刀を抜こうとしたときなのかあやふやという体たらく)。
九郎助親子と葵御前の退場はちょっとコミカルでしたね(笑)
いつも内心ウケていました。
いや嘘です2階席左はウケることすらできなかった……(突然落ち込む)。
そして殺陣!立廻り!汗だく!
これはいつも言っていますが、殺陣に関しては「そうはならんやろ」と思ってしまう性質なので、舘さんの動きと汗を見に行っていた感じですね。
いや今でも思い出せる瀕死の義賢を演じている時の舘さんのセクシーな口元。
でもあれですね、回によって客席の反応も違うのでそれも楽しいですね。
いつだったか、戸板崩しの時に客席から「わぁ…」と零れてしまっていた時は滾りましたね。
私自身が声を出さないオタクなので(笑)
そしてこれはいつも思うのですが、義賢が「葵御前に『息子だったら名前は駒王丸』と言いたかった」と言っていますが、いや十分時間あったろう!?とツッコんでしまいます。
いや最後の見つめ合いは大事だものな……。
とは思いつつ、やっぱり息子の名前くらい言う時間あったろ!?と今でも思っています(笑)あるある言いたい……
進野次郎宗政が突然入ってきたのですが、衣装が蜂っぽいな~と思った記憶です。
そして義賢死亡。
汗だくの義賢見納めです。
序幕 第二場 矢橋の浦の場
さて推しキャラの塩見忠太と部下たちの登場です。
先の台詞を分かっていても楽しい時間でした。
ところでこれは時代の問題ですが「孕み女」って凄い言い方ですね(笑)めっちゃ嫌だ(笑)
そして満を持して小まんさん登場。
ヒュー!かっこいーーー!
何度でも見たい小まんさん無双シーン。好き。
とりあえず見ない振りをした方が良いのか、小まんさんに小突かれてうずくまっている演技なのかよく分からない塩見忠太もちょっと好きです。
あれは歌舞伎の文脈だとどっちなんですか?
そして飛び込み!
小まんさんを探しに行く塩見忠太の走り方が好きです。
もし俺がいまだに個人HPを持っていて画力があればトップページに走らせたいです。
残念、頭の中のホームページでは走っているのに……。
序幕 第三場 湖水御座船の場
さ、序幕も最後ですね。
小舟三艘が動くところ&巨大御座船の登場はテンション上がりますね!
地味に後ろの背景の幕?板?が動くところを注目して見ていました。
團十郎さん登場シーンはさすが主役な感じでしたね。
千穐楽バージョンがあったのも嬉しかったです。
推しキャラの平維盛が登場してはいるのですが、心躍らないのでやはり単に私が拘束萌えなだけなようです……。
さて小まんさん登場。
回によっては小まんさんの動きに波の中を感じる時もあればおや…という時もあったのでそれはまあ1回きりの舞台だからしょうがないのかなあ……。
初日は「うわぁ😊」と思ったものです。千穐楽(昼)もそうかな。
櫂を投げる時、初日は取りこぼしていた、というか投げた飛距離が足りなかったのが見れたので「ふふふ😊」となっていました(笑)
そうそう小まんさんの腕が飛ぶところも初回は非常に驚いたものですが、まあ知らないで見る状態と「来るぞ来るぞ…」と待ち構えている状態では違って見えるのはしょうがないですよね。
塩見忠太ともう一人、誰だったのかはちょっと分からないのですが(笑)二人の花道での演技もきちんと見れたので良かったです。
幕間
舞台上や花道(の湖水の布)をべりべりとはがすのを見るのが好きでした(笑)
どっかの回でややはがし過ぎたのをおじさんが直しに来たのを見たのもちょっとラッキーな気持ちに(笑)
そういえば27日昼公演でははがす人が思いっきり転けかけてましたけど大丈夫だったかなあ、普通にびっくりしました(笑)
花道に板を敷くために運んでいましたが、「跳び箱運んでるみたいだな~」なんて思いながら見ていました(笑)
1階席前方に入れた時には幕の合間からちらちらと転換中の舞台が見られたりして、お得感満載でした😊
この幕間は舞台転換を観察するだけではなく、ひたすら筋書を読む日もあれば近隣で購入したパンを食べたり、最後には新橋演舞場のお弁当を食べたり、充実した30分間でしたね。
そして楽しい太鼓三人衆(1月7日のみ4人目がいたようですが)。
叩いている人が楽しそうだと良いですよね。
正直拍手どころが難しいと思ってはしまったのですが、「良かったよ」の気持ちが伝わっていると良いのですが……
ということで幕間まで楽しい時間を過ごせて良かったです。
二幕目 九郎助住家の場
一番楽しい場が来ました。
もう最初からツッコミどころ満載で(笑)
一応断っておきますが「なんでやねん😠(怒)」じゃなくて「なんでやねん😆(笑)」のニュアンスで読んでくださいね(笑)
川で右腕獲って「俺が獲った~~~!」って、ずいぶんと物騒な爺孫ですわい。
そしてじじい。
初日にも思いましたが、お前は小まんの可能性に気づきなさいよ(笑)
まあ進行上そのようなことがあっては困るのですが(笑)
「人形の首抜くとは違うぞ」とは言えども随分簡単にほどけるな~と思ったのですが、これはイヤホンガイドで補足的に「誰にも白旗を取られまいとしていた小まんの指が、息子の太郎吉の手で解かれた」と説明があったので納得できました。
というか、解説されないと分からなかった(笑)
そしてじじい。
お前は白旗見とるじゃろ!
そして葵御前に渡して、で源氏の白旗って分かったらもうそれは小まんの腕でしょうが(笑)
ここに来て全く関係ない女の腕が白旗持って流れ着くかいな(笑)
とここまで書いて「はて、舞台中に葵御前は『源氏の白旗』だと明言したかな?」と思ったのですが、すでに記憶が曖昧。
遅筆のため何日も日を分けて少しずつ書いているので、この文章を書いている時点で既に2月10日(滝沢歌舞伎ZERO FINALの情報が解禁されましたね!)。
ディテールが思い出せないことに少々悲しい気持ちを抱くのです。
と言っても閉幕直後でもすべて覚えていたわけではないのですが!笑
まあいいや、ぐちぐち言わずに次に行きましょう。
実盛と瀬尾十郎が登場します。
ここからさらに浄瑠璃のテンションが上がっていくのが好きです。
キャラクター紹介(名前紹介)でそんなテンション使うか!とびっくりしたものです。
九郎助と瀬尾のやり取りはまあ面白いものがありますわね。
そして瀬尾さんよ、あなた九郎助と大して歳が変わらないように見えるけれど、九郎助に向かってじじいはないと思うわよ、などと内心思っていたわけです。
ということで瀬尾十郎のモデルとなった人物が、実盛物語のモデルとなった出来事があった時に何歳くらいだったのか調べてみました(Wikipedia情報を多用します)。
とりあえず、瀬尾十郎のモデルとなった人物、妹尾兼康(せのおかねやす)が1123年の生まれ。
義賢が殺された大蔵合戦が1155年、1154年生まれの木曾義仲が当時(数えで)2歳ですね。
ということで、数え年の数え方には慣れてないのでちょっと合っているか不安なのですが、1123年に妹尾が1歳、1155年には33歳ということでしょうか?
う~ん、史実と確実なフィクションを比較してしまうと迷宮入りになることだけが分かりました!
33歳からしたら60に余る老人は「じじい」だわ(笑)
ただそれだと20過ぎの小まんと整合性がつかなくなるのでこの方向性の話はやめましょう!笑
ちなみに斎藤実盛は1111年生まれ、義賢はゴリゴリに源氏のごたごたで殺されていました!そして葵御前は巴御前と並んで木曾義仲と一緒に戦った女武者とのこと!
うわ!混乱!やめましょう!
ということで一息ついて本題に戻ります。
瀬尾がいなくなった振りして、いよいよ『物語』です。
いくら事前学習していってそこが見せ場と分かっていても、1回目での理解は難しかったですね~。
「浮きつ 沈みつ」の時の扇子の動きも「逆じゃない…?あっ小まんの身体じゃなくて水面を表しているのか」といった理解レベルでしたので(笑)
ただ何度か見るにつれ何を『物語って』いるのか分かるようになりましたし、小まんを発見してから引き合げ名前を聞くところまでの『物語』は好きな台詞(語り)の一つになりました。
とうとう小まんの腕を飛ばす段階の九郎助一家と葵御前の動きはギャグですよね?笑いどころという解釈でよろしいのでしょうか?
まあ私の自由にしますね(笑)
物語の前(後にもあるけど)の九郎助の台詞、いくら怒り、恨んでも身分を弁えなければならない時代背景を感じて好きでした。
後は「何咎あって娘を斬らっしゃった」「60に余る親もあれば、7つに足る子もいる」の言葉遣いも好きです。
そして小まんの遺体が運びこまれます。
遺体の小まんに語り掛ける九郎助一家、呼び戻そうとする一家、蘇生した小まんに語り掛ける一家、涙を誘われました。
小まんの出生の秘密、若君のご誕生。
すぐさま孫を若君の家来に、というお願いは「九郎助抜け目ないな」と思ったり。
でも百姓から武士になれるとすれば強い身分社会に生きる人にとって良きことですし、まあ父親も多田蔵人行綱という武士ですからね。
まあ順当でしょう。
ただ葵御前の待ったがかかる。
ちゃんと武士の妻・母をしていますね。
そして瀬尾再登場。
瀬尾はどの段階から小まんに気づいていたのでしょうかね。
普通に考えれば茂みに潜んでいたので九郎助が語る出生の秘密を聞いていて分かったとは思うのですが、九郎助住家に入ってきて小まんの顔を見て動揺したような感じに見えたので「まさかそこで?」とは思いました。
でも普通に考えれば話を聞いてですよね、で成長した(とは言え死んでいる)娘の顔を見て動揺してしまったのでしょうね~。
今思い至りましたが、小まんの蘇生も隠れて見ている訳ですよね。
若き日の過ち(※過ちで孕ませるな)とは言え、孫の手柄のために自ら首を落とすくらいですから昔捨てた娘にも多分に情はあったのでしょう。
たまに思い出したりしてたのかな。
捨てた日以来顔を見ることもなかった娘が死んでいて、蘇生して、でも自分は話をすることもできない、と考えると瀬尾も辛い時間を過ごしたのでしょうね。
「思えば不憫…」という台詞を聞けて(2回目の観劇までは気づいていなかったのです😲)、それに伴って訝しむ実盛の表情が見れたのは良かったと思います。
そして太郎吉が瀬尾に襲い掛かる。
爺さん…腹に刺してから話し始めるの辛くない?
まあ総じてみなさん死にづらい体をしているようなのでそこは心配ご無用ですかね。
瀬尾が語る間の九郎助、瀬尾が太郎吉の爺ムーブをするのを見る九郎助の心情を図るにつけ、微妙な気持ちになってしまいます。
いやしっかり瀬尾爺と太郎吉孫の関係性にもジンと来てしまった部分もありますが。
長年「本当の親が取り返しに来るのではないか」と恐れていて、その親が平家の人間と分かっていて、平民だと思っていた娘婿が源氏方の武士で、自分を含めた一家が源氏方に付くことを決めたうえで、源氏(と言っても一派ですが)の未来を担う子の命を奪いに来た存在が実の父親だとは……。
複雑ですよね。
さて首を取ります。
爺が首取り初奉公とは言いますが、壮絶すぎませんか武士社会。
そして過程はどうでも良いんか武士社会。というか葵御前。
明らかに「太郎吉(手塚太郎)の手柄」と言うよりも「瀬尾十郎の自殺」じゃあないですか。
それを太郎吉の手柄とするところに武士社会の無理やりさを感じてしまいます(笑)
また、後に実盛が「四十に近い自分を殺せば、手塚太郎の手柄ではなく何かしらの温情が働いたと分かってしまう」と言っていましたが、「いや瀬尾十郎の首取りも分かるだろJK」(JK(常識的に考えて)って今の人に通じますか?)と思ってしまいました😅
見た目から瀬尾は60歳前後だと感じていたのですが、60歳前後も40歳前後も数えで7つの子ども(5~6歳の子ども)に討ち取られたら違和感でしょうよ(笑)
まあ、まあ、良いとしましょう。
さて甥の仁惣太再登場。
こいつはいつも突然現れますね。
仁惣太の殺され方も当初はよく分からず、イヤホンガイドでやっと分かりました。
というかカジュアルに甥が殺されてるけど九郎助は大丈夫な感じ?
勝手に九郎助方の親族と思ってるけど、きょうだいと関係性こじれない?もう死んでる感じ?それとも親御さんも仁惣太のやんちゃには手を焼いてる感じ?などと気になってしまいました(笑)
そして馬!
最初に見た席では花道の前半は見えない位置でしたので、馬の頭部があまりにリアルで驚きました。
そして乗馬する場面は微笑ましいですね。
ここだけ運動会かと(馬上の九郎助をちやほやする九郎助・子よしを見て)。
前後しますが、太郎吉による実盛かたき討ち宣言の後、自身の未来を予言する実盛の台詞も見せ場ですよね。
これも一度見ただけでは理解が難しく、何度か見て消化できました。
そうそう九郎助の鼻をかんでやる実盛ですが、初日は懐紙を揉む仕草が違いましたよね?
と言っても初日を見てから数日開くのでいつから変わったかは分からないのですが。
「そんなウェーブさせても紙は柔らかくならないのでは???」と思った記憶があります。
さ、二幕もとうとう終わりです。
ちょっとした笑いどころを作って終わりましたね。
幕間
ええもちろん舞台装置の転換を楽しみました。
花道の板を片付けるところも「跳び箱運んでるみたいだな~」と思いながら見ていました。
大詰 第一場 加賀国源平両陣の場
さ、久しぶりの宮舘涼太ですよ。
もうちょっと拍手したいのに台詞が始まってしまう、というもどかしい気持ちもありました(笑)
ここの話ではないですが、観客の拍手のタイミングで台詞の話しだしのタイミングを待ってたりもして、大変だな~などとのんきに考えていました。
確か太郎吉と実盛の場面で團十郎さんが待ってたような記憶があります。
閑話休題。
義仲が実盛と義賢との関係性を語るのが、ここだったのかプロローグだったのか定かではないですが、確かここじゃないかなあ…?
実盛と義賢との関係は、義賢の御生母から始まると語っていましたが、調べてみるとまた迷宮に片足を踏み込みそうだったので撤退しました(笑)
そしてちょろっと戦い巴御前登場。
の前か、華麗に宙を舞う義仲、というか舘さん格好良かった🥰
綺麗に跳んでいましたね🥰
普通に好き🥰
さて場面は展開。
根井行親に扮する九團次さん格好良いですよね。
老実盛の場面も結構好きです。
というか一番大事な台詞もありますしね。
でも「この鳥の声も聞き納め 明日は血の雨が降るであろう」って台詞が好きです(感性が物騒寄りの人間)。
そして最後の殺陣が始まります。
本当にごめんだけど「舘さん格好いい🥰」という感想になってしまうのはアイドルファンの運命(さだめ)なので許してほしい。
いや、義仲なんだけどね、やっぱり演じている舘さんにフォーカスしてしまうやないですかオタクの意識は。
間近で見る義仲(を演じる舘さん)、本当に良かったです。
あと、1回マジの間近で巴御前を背中を預け合う(?)ところが観れたので満足でした。
帰りに死んでも良かった。
嘘ですあと1回観劇するまでは死ねませんでした。
安心してください、供給がある限り死にませんし、なくなってもどうせ死にません。
まあささめ丸の生死なんてブログを読んでいる人には全く関係ないですけれど、死自体を忌避する人はいるでしょうからね、そこへの配慮です(笑)
でもな~、舘さんは自身のパフォーマンスを明日への活力にしてほしい(意訳)的なことを言ってるけど、いかんせん私は幸せになると「この状態で終わりでいいかな」と思ってしまうタイプのオタク。
まあ本当には死なないので良しとしましょう。
何の話だ、戻ろう戻ろう。
大詰 第二場 篠原野陣の場
さ、どっか行ってた太郎も戻ってきましたよ。
その前に平維盛か。
ちょっとなで肩なのが良いですよね。
あとやっぱりちょっと女性的な顔つきなのが良いです。
そして何度も言っていますが実盛が討ち取られたと悟った時の表情が良い……。
史実ラビリンスに迷い込んでいた時にWikipediaで読みましたが、平維盛(1159年生まれ)の後見役が実盛(1111年生まれ)なんですね。
うわ、良い……😇
関係性に何かを見出す感覚を覚えて(※かなりぼかした言い方)懐かしい気持ちです。
Snow Manにハマってからは洋画沼もほどほどで、実在の人物の関係性を夢想するような人間ではないのでご無沙汰な感覚でした。
まあ史実上の人物も実在したことには変わりませんが……。
どのくらい時が経てば扱いが変わるのか、というのは難しい問題ですが、それは今回関係ないので横に置いておきます。
いやこのぼかし方だとBL的なものを連想させてしまうな。
流石に50歳差(SANEMORIではもっと近い(20~25歳差くらい?)とは思いますが)に性愛的な考えは起こしませんよ😅
関係性オタクの萌えは性愛的関係に限らないことは明記しておきます😅
実盛-太郎吉間のエモさと同じです(※頑なに「エモい」を使わなかったが、ここは「萌え」じゃ対応できないと負けを認めるオタクの図)。
大幅に逸れましたが戻って来ましょう。
すっとこ太郎吉のキャラが好きですね~。
まあ7つ(現代で5~6歳)の時に聞いた予言なんて覚えてないか(笑)
「私としたことが あの方の顔を見忘れるとは!」ってちょっと面白かったです。
そりゃそうだよあれから20幾年経ってるんだもの。
そして実盛の亡霊。
やっぱり実盛⇒義仲の血筋を前提とした恩義の関係よりも実盛-太郎吉の親の仇+交流をもとにした関係性の方が好きなんだよなあ。
まあ義仲から見ると「命を助けられた」というめちゃでか恩義がある訳ですけれども。
最後に祈り。
ここまで来るともう旗を予期してドキドキしてしまいますね。
一列になって手を合わせるところではそれぞれの違いを楽しみ、四天王の舞と見つめ合う義仲・巴御前を楽しみ、退場する四天王、巴御前。
そして出てくる源平それぞれの旗を持った軍兵。
そしてそして、旗です😇
SANEMORI中で一、二を争うレベルで好きなところです。
本当にもう、理屈抜きで格好いい🥰
五感に訴えかけてくる格好良さでした🥰
そして義仲と実盛の対峙。
私的最終公演では、本当に「息をのむ」ってこういうことなんだなと思いました。
「夜の錦の直垂の~」も好きなのですが、永遠に何言ってるか全貌を理解することはできませんでした(笑)
カーテンコール
毎度毎度かわゆらしき舘様を拝見できて良かったです🥰
2.推しキャラについて
小まん
言わずと知れた一押しキャラです🥰
強い女が好き🥰
忠義心やらなにやらはまあよく分からんので「強い」一択で推していこうと思います(笑)
九郎助一家
話の展開が一番あったのでお話込みで好きです。
多分トータルの登場時間と台詞の量が要因のような気がする(笑)
塩見忠太
以前より言っていますが、ポンコツパワハラ上司としっかり(?)部下の組み合わせが好きなんですよね~。
流石の半道敵、動きもコミカルで好きな感じです。
平維盛
ええ、そうです端的に言って拘束具萌えです!
大詰で縛られた状態で出てきた時に射抜かれましたよ。
実盛が討たれたと察する瞬間の表情も非常に好きでした🥰
やばい、見出し分けする程の内容がなかったです(笑)
でもまあそのくらいの軽い気持ちで推すが吉(笑)
3.好きな台詞について
(1)矢橋の浦の場での小まんさんの台詞
「百人にも千人にも勝るといって小まんと申す (中略)團十郎娘! 十三代目の兄さんも 見様見真似の荒事も 恐るるなかれその白旗 さあ返してもらいましょうか!」(※とてもうろ覚え)が好きです。
最初は何言ってるかもよく分からず團十郎さんの13代目襲名にかけた台詞なんだな~くらいの理解でしたが、何度も聞くにつれて意味も分かってきて、滑らかな台詞回しと共に好きな台詞となりました。
「水心あるこの小まん」という一節も好きです(笑)
(2)九郎助住家の場での台詞
前述しましたが、九郎助が実盛を責める時の「何咎あって娘を斬らっしゃった」「60に余る親もあれば、7つに足る子もいる」は言葉選びが好きです。
「かかさま殺して逃ぐるか去ぬか」から始まる、三味線に合わせた台詞も好きです。
と言っても、この後の「もう俺は源氏の侍 手塚太郎光盛 さあしょーぶー!しょっおっぶー!」はそれ程でもないです。
九郎助が実盛に太郎吉が大きくなった時にはあなたは老いて姿が変わると言い、その後実盛が自分の最期を予言するシーンは大切なシーンで見どころの一つでもありますが、それよりもその後の「生きながらえているのなら このおやじめが御旗持ち」「兵糧炊くはばばが役」「首切る役は この手塚」の流れが楽しそうに人殺す算段を立てるんじゃないよ!という気持ちになって好きです(笑)
(3)番外編・浄瑠璃(竹本愛太夫さん)
完全に勢いが好きです。
「せーめーだーいーこーーーー!(攻め太鼓)」とか(笑)
勢いでないところで行くと、「若君やすやすご誕生」も好きですね。
初産で予定日から遅れているのにめちゃ安産じゃないの!笑)と思いまして(笑)
まあここで難産にする必要は全くないですからね(笑)
でも物語っていたさっきまでの殺伐とした感じと緊張感の落差が凄くて、好きです(笑)
4.限界効用逓減の法則
正直なことを言うと5回中の最後2回は私にも疲れが見えてきました😅
作品はもちろん素晴らしいんですけどね、こちらの体力の問題です。
ただ、26日昼、27日昼公演では、團十郎さんと舘さん(特に義賢)の台詞が思っていたより速く感じたりして、これって本当にちょっと速く言っているのか、私の感じ方の問題なのか、などと不思議に思ったりもしました。
声は低くなりましたよね?これも私の感じ方なのかなあ~。
映画と違って毎回まったく同じはありえず、こちらの記憶も正確ではないために起きる不思議体験だと思っておきます。
私自身の体力的・集中力的限界は3回なのかな~とは思いつつ、強欲な自我が「できるだけ見たい!」と言っているので今後も機会があればそちらに従おうと思います(笑)
まあ割と情弱、とろい方なので、鈍くさささめ丸が頑張ったところでたかが知れているのでお目こぼしください(笑)
あ、項目名を「限界効用逓減の法則」にしたのに説明を忘れた。
どんなに良い舞台であっても、1公演目の感動と数回目の感動は違うよなあと思ってこの項目名にしました。
まあ千穐楽は別腹にしたいんですけど、別腹部分とやっぱり限界効用逓減を感じる部分があったな~という所感です。
小難しいことをひけらかしたい訳ではなくて、小難しいことを言ってシンプルな感想を濁そうという魂胆です(笑)
5.気になった役者さんについて
中村児太郎(小まん/巴御前)
重要な役どころを演じている中村児太郎さん。
YouTubeチャンネルがあると聞き、探してみました。
最初は「へ~、ラグビー関連でも同姓同名の人がいるんだ~」とスルーしたのですが、本人のチャンネルでした(笑)
中村児太郎さんのチャンネル:ラグビー魂【中村児太郎】 - YouTube
SANEMORI千穐楽にも動画を撮影されたようです。
3月には團十郎襲名公演で全国巡業をされるそうです。
公式ホームページを貼ろうと思ったのですが、全然更新されていない様子なので貼らないでおきます(笑)
市川福太郎(手塚太郎光盛)、福之助(実盛の郎党)
ここはご兄弟ですね。
初日の感想ブログでも言及しています([感想]SANEMORI(1月6日夜公演)※ほぼ日記です - にほんごではなそ)。
歌舞伎の化粧もあるでしょうが、よく似た顔立ちをしているなと思いました。
軍兵①(市川右田六?)
これは本当にこの方か定かではないのですが、義賢最期で割と1対1で対峙していた軍兵の一人です。
でも四天王の一人、今井四郎兼平も演じているので違うのかもしれない……。
横顔が永野芽郁に似てるな~とか思いながら見ていたのですが、どちらかというと松本穂香だったかも。
鼻と唇が控え目でつんとしているところがかわいらしい顔立ちだなと思いました。
軍兵➁(特定は諦めました😅)
流石に筋書の役者さんを一人ひとりググるのは骨が折れるので諦めてしまいました……(笑)
この方も結構義賢最期で目立っていた印象で、「あ~、なんだっけ~、あの、SPECで千里眼を騙っていた役の役者さん(※山内圭哉さんです)に似てるな~」と何重にもモヤモヤ体験をしていました(笑)
中村梅花(小よし)、市川齊入
中村梅花さんの小よしが結構自分的MVPになっていて、市川齊入さんの体調不良も残念ですが、中村梅花さんの小よしが筋書などに残らないのは残念だな~と思っていました。
※YouTubeの公開稽古動画に一瞬だけいるようです(2:25付近)。
なんてことを思いながら筋書を読んでいると、市川齊入さんの年齢に驚きました。
中村梅花さんは1950年9月25日生まれ、72歳。
市川齊入さんは1947年10月1日生まれ、まさかの中村梅花さんより年上でした。
役者さんの宣材写真?はいつのものを使っているのか分かりませんが、少なくとも小よしの恰好をしている写真は74、5歳のはず。
み、見えない……。
びっくりしてしまいました、というだけです(笑)
でも2017年の本人写真だと年相応に見えます(笑)
右之助が歌舞伎座「七月大歌舞伎」で二代目市川齊入襲名披露|歌舞伎美人
(番外)脚本 石川耕士
ネットニュースなんかでも「初心者にもやさしい脚本」と言われていたと思うので(必死にソースを探したのに見つからなかったの図)、今後もやさしい脚本・演出だったら歌舞伎を見てみようかな~と思えました。
石川さんがかかわる歌舞伎で近々行われるものは歌舞伎座で4月2日から27日まで行われる「鳳凰祭四月大歌舞伎」と明治座で5月3日から28日まで行われる「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」とのこと。
いずれも「監修」とか「補綴・演出」ですね。
そもそも脚本だとしてもターゲット層が違う(宮舘ファンの歌舞伎素人と歌舞伎ファンの違い)のでやさしい脚本・演出とは限りませんが……。
何よりチケット代がお高い🤣
やっぱり演劇って1回あたりのお値段がお高くて、映画沼を通ってきた身としては価格の違いに身震いしてしまいます(SANEMORIのチケ代は見なかった振りをして)。
ちょっと興味あるな~くらいでは中々手が出ないですね😅
まあいつか機会があれば(笑)
6.終わりに
と、言うことで長々と書いてきた感想も終わりです!
本当は思い出のシーンを絵日記にできたらよいのですけれど、絵というものは描かなければ描けなくなるもので、あまり描かなくなって5年以上経つのでもう脳内イメージを具現化することはできない気がします……。
コンスタントにイラストを描いている方って凄いなと思います。
まああふれ出るパッションがそうさせるのだと思いますが。
ささめ丸はささめ丸であふれ出るパッションを長文に載せることにするので、今後ともお付き合いお願いします😆
舞台最高だぜ……。
できたら毎年何かしらの歌舞伎に呼んでほしい……。
という気持ちが強いので、業界のみなさまと宮舘に良いご縁がありますように🥰と祈りを捧げて(「祈りとうございます!」)終わりにします。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
ささめ丸でした!